国立西洋美術館も?世界遺産ル・コルビュジエの建築作品は日本にもある!

皆さんは、ル・コルビュジエという人物をご存知でしょうか。彼は、近代建築三大巨匠の一人で、おもにフランスで活躍した建築家です。現在の建築の基礎を築いたと言われています。有名なのは、「ドミノ・システム」という建築方法です。これは、鉄筋のコンクリートでできた床と床を支える最小限の柱と、移動するための階段を要素としたもので、これにより平面を自由に作り上げることが可能となったのです。

今回ご紹介する世界遺産は、このル・コルビュジエの建築作品です。正式名称は、「ル・コルビュジエの建築作品ー近代建築運動へ顕著な貢献ー」です。この記事では、「ル・コルビュジエの建築作品」として統一させていただきますね。

どうして、海外の建築家であるル・コルビュジエの建築作品が日本で世界遺産に登録されたのか?その魅力とはいったい何なのか?それを、カンタンにまとめていきたいと思います。

★ル・コルビュジエの建築作品の魅力と特徴

ル・コルビュジエの建築作品は、世界遺産初の「大陸をまたいだ遺産」として注目されていました。トランスコンチネンタル・サイトともいい、日本をはじめ、フランスやドイツなど計7か国が共同推薦した遺産です。

そんなル・コルビュジエの建築作品の魅力や特徴をまとめていきます。

・ル・コルビュジエの建築作品「国立西洋美術館」の魅力とは

日本で唯一のル・コルビュジエの建築作品が「国立西洋美術館」。日本では20件めの世界遺産です。日本とフランスの国交の回復と、友好のあかしとして建造されました。

無限に成長することのできる美術館を意図して設計され、後ほどご紹介しますが内観にも特徴があります。この美術館の魅力は、まさに外観にも内観にも三大巨匠「ル・コルビュジエ」の技を存分に感じることができる点です。

また、美術館を背中に広がる庭園には、数多くのフランスの近代彫刻作品が立ち並んでいます。あの有名な「考える人」や「アダムとエヴァ」などの作品を楽しむことができます。迫力満点で美しい作品たちを世界遺産をバックに眺めることができるのは、最高の贅沢ですよね。

・ル・コルビュジエの建築作品「国立西洋美術館」の特徴

この美術館は、自然光を利用した照明器具やらせん状回廊が特徴的です。展示品が増えるたびに増床できることから、「無限発展美術館」ともいわれます。

では、日本にある美術館なのにどうして「西洋」なのでしょうか。それは、パリを中心に数千点にもおよぶ西洋の美術作品をコレクションした松方氏と関係があります。その松方氏のコレクションは、第二次世界大戦の最中に一部を焼失してしまったり、フランス政府に差し押さえられたりしました。

しかし、戦後にこのコレクションを保管し展覧する美術館を建設することを条件に、フランスから日本に返還されたのです。そして、この松方氏の「西洋」の美術作品を保管・展覧する特別な美術館として建設されたのが、この「国立西洋美術館」でした。

★ル・コルビュジエの建築作品が世界遺産に登録された理由とは?

国立西洋美術館は、過去2回にわたり世界遺産へ登録するための審査を受けましたが、登録には至りませんでした。しかし、3度目の正直で、世界遺産に登録されることになりました。

それは、「ル・コルビュジエがどれだけ近代への建築運動に多大な影響を与えたのか」についてを詳しく表記して推薦したからです。初めの審査では、ル・コルビュジエが近代の建築に影響を与えた「人物」であることを前面に押し出してしまい、「世界遺産は人物に与えるものではない」と府登録になってしまいました。

つまり、どうして世界遺産に登録されたかの理由は、まさに「近代の建築に多大な影響を与えたル・コルビュジエの建築作品であるから」というほかありません。

★まとめ

いかがでしたか。ル・コルビュジエは、現代の建築方法の基礎を築いた素晴らしい人物の一人です。そのル・コルビュジエが建築した作品は、日本の「国立西洋美術館」のみならず、世界中に点在し、それらは人々を魅了しています。

日本にもそんな素晴らしい人物が建築した建造物があるのは、誇りですよね。ぜひ、「国立西洋美術館」に訪れ、彼の素晴らしい建築技術と、そこに展覧された西洋の美しい美術作品たちの魅力を肌で感じてみてはいかがでしょうか。